こんにちは。終活アドバイザー・薬剤師・ファイナンシャルプランナーとして活動するおひとりさま老後コンシェルジュの坂井です。
「終活」や「おひとりさま」という言葉は、少し身構え てしまうイメージがあるかもしれません。でも実際には、自分の人生を最後まで“らしく”楽しむための 前向きな準備でもあります。
そこで今回は、シニア世代が心を豊かにする趣味 をご紹介しながら、趣味が終活にどう役立つのかを一緒に考えてみましょう。

なぜ今「趣味」が終活に役立つのか?
心身の健康維持
厚生労働省の推進するる健康日本21でも、日々の生活に楽しみをも つことが生活習慣病予防や認知症予防にプラスになると示されていま す。
実際、私がサポートするお客様でも、ちょっとした趣味がきっかけで血圧や血糖値の管理がうまく いったという声を多くいただきます。「あ、今日は調子がいいかも?」と感じる瞬間が増えると、自然と生 活全体が明るくなりますよね。
実際、私がサポートするお客様でも、ちょっとした趣味がきっかけで血圧や血糖値の管理がうまく いったという声を多くいただきます。「あ、今日は調子がいいかも?」と感じる瞬間が増えると、自然と生 活全体が明るくなりますよね。
コミュニティ形成と孤立防止
おひとりさまにとって、人とのつながりは命綱で す。趣味のグループに参加したり、作品をSNSでシェアしたりすると、ゆるやかなコミュニティが生まれます。「また来週ね」と言い合える相手がいるだけで、毎日の張り合いが段違いです。
趣味選びのポイント
体力や費用の負担を考慮する
例えば登山を始めたい場合、い きなり高い山へ行かず、近所の低山や公園で足慣らしをするのがコツ。「続けられそうだな」と感じたら少 しずつ道具をそろえましょう。
無理のないスタートが、長く楽しむ最大の鍵です。
無理のないスタートが、長く楽しむ最大の鍵です。
継続のハードルを下げる
最初から完璧を目指さないこと。たとえば書道なら、筆と半紙だけ でOK。上達はゆっくりで大丈夫です。「今日はここまででいいかな?」くらいの曖昧さを残すことで、気楽 に続けられます。
シニアに人気の趣味カテゴリー7選
1. ガーデニング:小さな命を育てる喜び
土に触れると、どこか子どもの頃を思い出しません か? 野菜やハーブをプランターで育てれば、食卓に安心・安全な一皿が増えます。
近所の仲間と苗を交換したり、季節ごとに写真を撮ってアルバムにしたりすると、終活アルバム の一部にもなります。
近所の仲間と苗を交換したり、季節ごとに写真を撮ってアルバムにしたりすると、終活アルバム の一部にもなります。
2. ウォーキング&山歩き:自然と対話する
歩くことは最強の有酸素運動。日本ウォーキング協会が提唱する「1日 8,000歩・20分の速歩」は健康寿命を延ばす目安です。
私も仕事帰りに川沿いを歩くのが日課。夕日を 見ながら深呼吸すると、「今日も頑張ったなあ」と自分をねぎらう気持ちが湧いてきます。
私も仕事帰りに川沿いを歩くのが日課。夕日を 見ながら深呼吸すると、「今日も頑張ったなあ」と自分をねぎらう気持ちが湧いてきます。
3. 料理・発酵食づくり:体を内側から整える
味噌やぬか床をゆっくりかき混ぜる時間――こ れこそマインドフルネス。しかも、塩分や添加物を調整できるので、生活習慣病対策にも◎。
インターネット上には全国の発酵仲間がレシピをシェアしているので、オンラインで学びながら自分流 にアレンジする楽しさもあります。
インターネット上には全国の発酵仲間がレシピをシェアしているので、オンラインで学びながら自分流 にアレンジする楽しさもあります。
4. 書道・ペン習字:集中力と心を整える
墨の香りに包まれて無心に筆を運ぶ――それだけで 心がスッと落ち着く感覚、味わったことはありますか?
完成した作品は、ブログで公開すれば家族や友人がいつで も見られ、離れて暮らす人との会話の種になります。
完成した作品は、ブログで公開すれば家族や友人がいつで も見られ、離れて暮らす人との会話の種になります。
5. 水彩画・手芸:創造性が暮らしを彩る
「絵心がないから…」とためらう方ほど挑戦してほ しいのが水彩画。水のにじみが曖昧な輪郭をつくり、意外な表現につながります。
編み物な ら、完成品を誰かにプレゼントすると喜びの循環が広がります。
編み物な ら、完成品を誰かにプレゼントすると喜びの循環が広がります。
6. 音楽・楽器演奏:指先トレーニングにも
ウクレレやオカリナなど軽くて持ち運びやすい楽 器は、指先のリハビリにも最適。音楽教室に通わなくても、YouTubeで無料レッスン動画がたく さんあります。「うまく弾けたら動画を送るね」と孫にLINEするのも楽しいものです。
7. オンライン講座で学ぶ新しい知識:デジタルに挑戦
実際に趣味を始めたシニアの体験談
ケース①:72歳・Mさん(おひとりさま)/ガーデニング
退職後 に時間ができたMさんは、ベランダ菜園から始めました。当初はハーブだけでしたが、今では季節ごとの野菜 を育て、近所の子どもたちにミニトマトをお裾分けするのが楽しみに。「緑があると心が落ち着くし、 収穫後にレシピを考えるのも脳トレになる」と笑顔で語ってくれました。趣味を通じて地域との交流 が生まれた好例です。
ケース②:68歳・Sさん(配偶者と死別後)/ペン習字
伴侶を亡くし、日々の張 り合いを失いかけていたSさん。市の公民館で開かれたペン習字講座に参加したことが転機に。「練習 帳に毎日名前を書くうちに、“自分の署名”が好きになった」と言います。講師から年賀状の表書きを褒 められたのをきっかけに、自信を取り戻し、今では友人へ手紙を書くのが習慣になっています。
ケース③:75歳・Kさん(要支援認定)/ウクレレ
片手の握力が低下していたK さんは、リハビリの一環として軽量のウクレレに挑戦。週1回オンラインレッスンを受けるうちにコードチェ ンジがスムーズに。「孫とビデオ通話で『キラキラ星』を一緒に歌えた日のことは忘れられない」と話します。指先の運動と家族交流を同時にかなえた好事例です。
おひとりさま終活サポートができること
まとめ:趣味は未来への種まき
趣味は単なる暇つぶしではありません。心を耕し、 未来へ種をまく行為です。
今日植えた小さな種は、五年後・十年後のあなたをきっと支えてく れます。「なんだか楽しそう」と感じたら、まずは一歩踏み出してみましょう。
そして、終活のこと、 老後資金のこと、万が一の医療や介護のことなど、ちょっと背伸びが必要なテーマは、ぜひ私たちにお任せ ください。
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