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人生100年時代のスローライフ実現ガイド – 終活ドクターからのメッセージ

人生100年時代のスローライフ実現ガイド – 終活ドクターからのメッセージ

こんにちは。ファイナンシャルプランナー、薬剤師、終活アドバイザーの資格を持つ終活ドクターの坂井です。今日は少し個人的な話から始めさせていただきます。

実は先日、私の父が80歳を迎えました。父は定年後、趣味の園芸を始め、今では地域の園芸サークルのリーダーとして活躍しています。その生き生きとした姿を見て、改めて「豊かな老後」について深く考えさせられました。

なぜ今、スローライフが注目されているのか

私が終活ドクターとして多くの方々と接する中で、最近特に感じるのは、「早く老後を迎えたい」とおっしゃる方が増えていることです。皆さん、現役時代の忙しさに疲れ切っているんですね。

現代社会が抱える課題

・働きすぎによるストレス蓄積
・人間関係の希薄化
・時間的なゆとりの欠如
・デジタル疲れ

こういった状況だからこそ、スローライフの実現が重要になってきています。

私が考える「本当の豊かさ」とは

終活ドクターとして様々な方の人生に寄り添ってきました。その経験から、豊かな老後には以下の要素が重要だと感じています:
1.心の平安
2.適度な活動
3.良質な人間関係
4.安定した経済基盤
5.健康な心身

心の平安を得るために

先日、83歳のAさんがこんなことをおっしゃいました。
「坂井先生、私ね、朝起きて庭の花を見るだけで幸せなの」
この言葉には深い意味があります。人生の豊かさは、必ずしも大きなイベントや贅沢な体験だけにあるのではないんです。

実践的なアプローチ

1.朝の習慣づくり
 ・5分間の深呼吸
 ・窓からの景色を眺める時間
 ・感謝の気持ちを書き留める

2.心の整理
 ・必要のないものを手放す
 ・思い出の整理
 ・家族との対話時間の確保

適度な活動を見つける

活動的な生活は大切ですが、「頑張りすぎない」というのもまた重要です。

成功事例:70代Bさんの場合

Bさんは退職直後、こんな焦りを感じていました。長年のビジネスマン生活で身についた「常に何かをしなければ」という意識が、かえってストレスの原因になっていたのです。

転機は「マイペース」との出会い

しかし、時間をかけてBさんは気づいたのです。
「退職後の時間は、自分らしく使えばいい」
この気づきから、Bさんは無理のない週間スケジュールを組み立てていきました。

Bさんの理想的な週間プラン

月曜日:地域のボランティア(地域に貢献しながら、新しい仲間との出会いを楽しんでいます。)
火曜日:趣味の絵画(長年憧れていた絵画に取り組み、創造性を育んでいます。)
水曜日:完全休養日(心と体のメンテナンスの日。無理に予定を入れません。)
木曜日:孫との交流(家族との大切な時間。孫の成長が何よりの喜びです。)
金曜日:カルチャースクール(新しい学びで知的好奇心を満たしています。)
土日:自由時間(天気や気分に応じて、柔軟に過ごしています。)

Bさんの生活から学ぶこと

- 無理なく続けられる予定を組む
- 休養の日を確保する
- 家族や地域とのつながりを大切にする
- 新しい趣味や学びに挑戦する
- 自由な時間も確保する

Bさんから一言

「セカンドライフは、マラソンではなくウォーキング」とBさんは笑顔で語ってくれました。
焦らず、自分のペースで。それが充実した人生を送るコツなのかもしれません。

良質な人間関係づくり

人との繋がりは、その質が重要です。数は少なくても、心から話せる関係があれば十分なんです。

実践例:75歳Cさんのコミュニティ作り

私が終活ドクターとして関わらせていただいている75歳のCさんの素敵な取り組みをご紹介したいと思います。Cさんは、夫を亡くされた後、「人とのつながりを大切にしたい」という思いから、独自のコミュニティづくりを始められました。その取り組みが、今では多くの方の心の支えになっています。

きっかけは些細な一歩から

「最初は本当に気軽な気持ちで始めたんです」とCさん。ある日、向かいに住む同年代の方とお茶を飲みながら話をしていて、「これ、定期的にやりませんか?」という言葉が自然と出たそうです。

週1回の心温まるお茶会

現在、Cさんのリビングでは、毎週木曜日の午後2時から、近所に住む5-6人の同年代の方々が集まってお茶会を開いています。参加者それぞれが自慢のお菓子を持ち寄り、手作りのお茶請けを分け合いながら、2時間ほど穏やかな時間を過ごします。
「みんな、何か一品持ってくるのが楽しみになっているみたい。先週はKさんの手作りシフォンケーキが絶品だったわ」とCさんは笑顔で話してくれました。

お茶会が持つ深い意味

単なるおしゃべりの場と思われるかもしれませんが、このお茶会には深い意味があります。実は、ここでは様々な悩み相談も自然と行われているのです。
先日も、参加者の一人が膝の痛みの相談をしたところ、同じ経験を持つ方から整形外科の紹介があり、症状が改善したというエピソードがありました。
「困ったときはお互い様。ここでは誰もが経験者であり、相談者なんです」とCさんは語ります。

遠方の家族との絆を深めるビデオ通話

Cさんの新しい挑戦は、テクノロジーを活用した交流です。最初は孫に教えてもらったというスマートフォンのビデオ通話。今では週に2-3回、東京に住む娘さん家族と顔を見ながら会話を楽しんでいます。
「孫の成長する様子を、画面越しとはいえ見られるのが本当に幸せ」と目を細めるCさん。最近では、孫と一緒に晩ご飯を食べる"オンライン夕食会"も始めたそうです。

SNSで広がる思い出の共有

お茶会で撮影した写真や、日々の出来事をSNSで共有することも、すっかり日課になりました。「いいね」をもらうたびに励みになるそうです。
「同じお茶会メンバーの投稿を見るのが楽しみ。SNSのおかげで、会えない日も繋がっている感じがするのよ」

新しい試み:オンラインお茶会

コロナ禍をきっかけに始めたというオンラインお茶会。今では、天候の悪い日や体調が優れない方のために、対面のお茶会と並行して月に1回開催しています。
「最初は操作に戸惑ったけれど、みんなで助け合いながら覚えました。今では画面の向こうのお顔を見るのが当たり前になりましたね」

Cさんからのメッセージ

「年を重ねても、新しいことを始めるのに遅すぎることはありません。大切なのは、小さな一歩を踏み出す勇気です。そして、その一歩を応援してくれる仲間がいることです」
Cさんの取り組みは、現代のシニアライフにおける交流の理想的な形を示してくれています。対面での温かな交流と、テクノロジーを活用した新しいつながり方。その両方を上手に取り入れることで、より豊かな人間関係を築くことができるのです。

経済面での安心確保

ファイナンシャルプランナーとしての経験から、特に注意していただきたいポイントをお伝えします。

基本的な資金計画

1. 収入の把握
- 年金受給額の確認
- 資産運用収入の試算
- 不動産収入の可能性

2. 支出の最適化
- 固定費の見直し
- 変動費の適正化
- 予備費の確保

健康寿命を延ばす工夫

薬剤師としての知見も交えて、実践的なアドバイスをさせていただきます。

日々の健康管理

1. 食事の基本
- 一日30品目を目標に
- 塩分控えめ(6g未満)
- 適度な間食も可(果物など)

2. 運動の工夫
- 朝の散歩(20-30分)
- 階段使用
- 家事も立派な運動になります

幸せな老後のための具体的な準備

1. 心の準備
- 仕事からの卒業を肯定的に捉える
- 新しい生活リズムをイメージする
- できることから少しずつ始める

2. 物理的な準備
- 住環境の整備
- 必要な物の見直し
- 不要な物の整理

3. 関係性の準備
- 家族との対話
- 地域とのつながり作り
- 趣味を通じた新しい出会い

最後に

終活ドクターとして、多くの方の人生の転換期に立ち会ってきました。その経験から言えることは、幸せな老後に「正解」はないということです。

先日、90歳のDさんがこうおっしゃいました。
「毎日の小さな幸せを見つけられるようになって、人生が何倍も豊かになったわ」

この言葉には、深く頷かされます。

皆さんも、焦らず、ゆっくりと、ご自身らしい幸せな老後を見つけていってください。具体的なプランニングなど、お悩みの際はいつでもご相談ください。

---ご相談について---
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皆さまの「これから」のお手伝いができることを、心より楽しみにしております。