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一人暮らしでも安心!セキュリティを高める方法

一人暮らしでも安心!セキュリティを高める方法

はじめまして。終活アドバイザー・薬剤師・ファイナンシャルプランナーの資格を持った老後コンシェルジュの坂井です。

近年、「おひとりさま」として生活を送る方が増えています。特に高齢者の方や定年後におひとりさま生活をスタートされる方にとって、住まいのセキュリティ対策は切実な問題です。

「終活」の観点から見ても、いつどんなことが起きても慌てないように日頃から安全管理を行っておくことは、とても大切なステップとなります。

本記事では、一人暮らしでも安心できるように自宅や日常生活のセキュリティを高める具体的な方法を詳しくご紹介します。

さらに、「おひとりさま終活」の取り組みの一環として、どのようにセキュリティ対策を進めていけばよいのか、また万が一のトラブル発生時にどんな備えをしておくべきかについても解説していきます。

この記事を通じて、あなたの“これから”の暮らしが、より安心・安全なものになれば幸いです。

おひとりさまと終活の関係

まずは「おひとりさま」と「終活」との関係について簡単に整理してみましょう。

「おひとりさま」の増加と終活の必要性

近年は生涯未婚率の上昇や、あえて独身を選ぶ方の増加などの社会背景から、おひとりさまとして暮らす人が少なくありません。
また、離婚や配偶者との死別などにより、高齢期から独居生活を始める方も多いのが現状です。

こうした「おひとりさま」増加の背景には、多様な家族観やライフスタイルの変化が影響しているといわれています。
しかし一方で、一人暮らしの高齢者が抱える不安の一つが、防犯や防災など安全面に関する問題です。
人目が少ない場所に住んでいる、高齢で身体の自由がきかないなど、セキュリティ上のリスクが高い場合もあります。

終活という言葉が一般的になって久しいですが、これは単に「遺品整理」や「エンディングノート」の準備を指すだけではありません。
自分の人生を充実させるため、老後に向けて安心できる環境を整えていくプロセスこそが終活の本質です。
そして、おひとりさまの場合は特に、トラブルを未然に防ぐためのセキュリティ強化が重要な課題になるのです。

終活の段階で考えておきたい「暮らしの安全」

若いころであれば防犯意識が低かったり、何かあっても家族や友人がすぐに駆けつけてくれたりすることもあるでしょう。
しかし、一人暮らしで特に高齢の場合、事故や犯罪被害に遭ってしまった際に、気づいてもらえないリスクが高まります。

そこで、終活の一部として「暮らしの安全」を考えておくことが大切です。
玄関や窓の防犯対策から、日頃の安否確認、医療体制まで、総合的に整えておくことで、「もし何かあったらどうしよう」という漠然とした不安を減らすことができます。

安全対策が欠かせない理由

おひとりさまの終活を行う中で、なぜここまで防犯・セキュリティの強化が重要視されるのでしょうか。
以下では、その理由を3つに分けて解説します。

1. 犯罪リスクへの備え

近年は社会全体として治安が良くなったとも言われていますが、一方でオレオレ詐欺や悪質商法、空き巣などは後を絶ちません。
特に、「おひとりさま」とわかりやすい状況は犯罪のターゲットになりやすいといわれています。
家族が近くに住んでいない、年齢的に動きが鈍い、外出頻度が少ないなど、孤立しやすい環境は犯罪者から見れば「狙いやすい」と映る可能性があります。
だからこそ、物理的な防犯対策や
普段からのコミュニケーションの工夫が不可欠です。

2. 緊急時への対応力不足

病気やケガなど、突発的な緊急事態が発生したときに周囲が気づきにくいというのも、おひとりさまのリスクです。
高齢になればなるほど、動けなくなったり意識を失ったりした際に、誰も助けを呼べない状況が長引く可能性が高まります。
警報装置や安否確認サービスの導入など、デジタル技術の活用によってこのリスクを減らす工夫が不可欠です。

3. 精神的な不安の軽減

おひとりさまが抱える最大の課題の一つに、「孤独感」があります。
特に高齢期には不安が大きくなりがちで、毎日の些細な物音や訪問者に過敏になることもあります。
少しでも安心材料を増やし、「自宅は安全な場所である」という意識を持てるようにすることは、精神的な安定にもつながります。
セキュリティを高める施策は、犯罪を未然に防ぐだけでなく、心の平穏を得るためにも大切な要素です。

日常生活で実践できる具体的セキュリティ対策

ここからは、実際に日常生活の中で実行できる具体的なセキュリティ対策をいくつかご紹介します。
難しい専門知識を要するものばかりではなく、ちょっとした習慣や簡単な道具の導入で大きく変わることもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 玄関や窓の防犯対策

・補助錠の取り付け
玄関ドアや窓には、既存の鍵に加えて補助錠を取り付けるだけでも防犯効果が高まります。
時間がかかると悟ると、侵入者はあきらめるケースが多いとされています。
また、ドアチェーンの強化タイプに変えることで、無理やり開けられるリスクを下げることができます。

・防犯フィルムの活用
窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで、ガラスが割れにくくなり、侵入に時間がかかるようになります。
わずか数分の差が侵入を阻止する大きな要因となるため、「一手間」を惜しまないことが肝心です。

・センサーライトや防犯カメラの設置
玄関先やベランダ、敷地の出入り口にセンサーライトを設置しておくと、不審者が近づいた際に光が当たって侵入をためらわせる効果が期待できます。
また、ダミーでもよいので防犯カメラを設置しておくと、心理的抑止力が働きます。

2. 防犯グッズの活用

最近はさまざまな防犯グッズが市販されています。

・防犯ブザー
鞄やキーホルダーにつけておき、何かあった時に引っ張るだけで大音量を鳴らせます。外出時に携帯するだけでも安心感が増します。

・ドアストッパーアラーム
ドアの下に挟んでおくタイプの防犯グッズで、ドアが開こうとするとアラームが鳴ります。
玄関だけでなく、ホテルなど出先でも利用できるため便利です。

・窓用振動アラーム
窓が揺れたときに反応してアラームを発するグッズです。
泥棒は窓からの侵入を狙うケースが多いので、複数の窓に設置すると防犯効果が高まります。

3. 隣人や地域とのつながりづくり

物理的な防犯だけでなく、人とのつながりを持つこともセキュリティを高めるうえで非常に重要です。

・挨拶や声かけを意識する
顔見知りになっておくだけで、不審なことがあったときに気づいてもらいやすくなります。
近所づきあいがまったくない状態は、犯罪リスクが高まる一因になるともいわれています。

・自治会や防犯パトロールへの参加
地域の自治体や町内会では、防犯パトロールを行っているケースが多いです。
顔を見せておけば、自然と周囲の目も行き届きやすくなります。

・宅配便などの受け取り対策
宅配ボックスの利用や配達指定日時の活用などで、不在を察知されないようにする工夫も大切です。
留守が多いとわかると狙われる可能性が高まります。

デジタル技術を活用した安全確保

おひとりさまがセキュリティを高めるうえで、最近特に注目されているのがデジタル技術の活用です。
さまざまなスマート家電やITサービスを使うことで、従来よりも手軽に「見守り」を実現できる時代になりました。

1. 防犯カメラやスマートホーム

インターネットにつながる防犯カメラは、スマートフォンやタブレットから映像をいつでもチェックできる機能が備わっています。
例えば、実家と離れて住む子ども世帯が、スマホを通じて親御さんの様子を確認できる仕組みもあります。

また、スマートホーム技術を利用すれば、外出先からドアの施錠確認をしたり、宅内の照明やエアコンを遠隔操作することも可能です。
「おひとりさま終活」の視点からいえば、年齢や身体機能が衰えてきても、家の中を効率よく管理できるメリットは大きいでしょう。

2. 防災アプリや安否確認サービス

・防災アプリ
台風や地震などの災害情報を通知してくれるアプリは多く存在します。
災害時には命にかかわる情報をいち早く得ることが大切です。
警視庁の防災情報などの公式サイトも参考に、信頼できるアプリを導入しておくと安心です。

・安否確認サービス
月額料金で、定期的に電話やメールを送ってくれるサービスがあります。
一定時間以上応答がない場合に、自動的に登録された緊急連絡先に知らせる仕組みです。家族との連絡が少ないおひとりさまには、非常に心強いシステムといえます。

おひとりさま終活サポートとしてできること

ここまでご紹介してきたセキュリティ対策は、あくまで日常生活の延長線上で取り組めるものです。
さらに深く「おひとりさま終活」として検討するのであれば、自分自身がもしもの事態に陥ったときでも、慌てない・困らないように周到な準備をしておく必要があります。
以下では、具体的な取り組みやサポートの例をご紹介します。

1. 書類管理と緊急連絡先の整備

万が一のときに備えて、保険証、診察券、通帳、印鑑、重要書類などを整理し、必要最低限の場所を把握できるようにしておきましょう。
エンディングノートを活用して、緊急連絡先やかかりつけ医、かかりつけ薬局などの情報を書き込んでおくとよいでしょう。

特に、おひとりさまの場合は救急搬送時に誰に連絡してよいかわからない、というケースがよくあります。
携帯電話の連絡先や緊急連絡先情報を医療関係者に伝えやすくしておくことで、迅速に家族や友人を呼び出すことが可能になります。

2. 医療・介護・見守りサービス

おひとりさま終活では、介護サービスや在宅医療など、医療・介護に関する準備も重要です。
例えば、地域包括支援センターや各市町村の福祉窓口では、高齢者向けの相談を受け付けていることが多く、政府広報オンラインでも公的制度についての情報が提供されています。
これらを活用して、自分の身体状況や暮らし方に合ったサービスを選ぶことが大切です。

また、定期的な訪問サービスや緊急コール対応など、民間企業が提供している見守りサービスも増えています。
月額料金はかかりますが、24時間体制でオペレーターが待機しているケースが多いので、安心感を得られるメリットがあります。

3. 大切な家族や友人へ想いをつなぐ工夫

セキュリティ対策とは少し離れますが、おひとりさまが終活を進める上で、「自分の想いを誰に伝えたいか」を考えておくことも非常に大切です。
終活においては、自分史や手紙などの形で想いを伝える方も増えています。

・エンディングノートや手紙の作成
自分がどんな人生を歩んできたのか、これからどのような願いを持っているのか、具体的なエピソードを書き込んでみるだけでも心が落ち着くものです。

・写真やアルバムの整理
自分が元気なうちに過去の写真を整理しておき、エピソードを一緒に残しておくと、家族や友人が後から見返してくれやすくなります。
こうした作業は、自分の人生を振り返るきっかけにもなるため、孤独を感じにくくなる効果もあるとされています。

4. 弊社サービスの活用提案

当方では、おひとりさま終活をトータルでサポートするサービスを展開しています。
具体的には、下記ページにて詳細を紹介しておりますので、ぜひご参考になさってください。

ブログ:こちら
項目別サービス:こちら
終活終身サポート:こちら
お問い合わせ:こちら

今のうちに「どこに相談したらいいか分からない」という不安を解消し、プロに任せられる部分は任せておくことで、日常の小さな心配ごとから解放される方が多いです。
ぜひ一度ご相談ください。

体験エピソード:セキュリティ強化で得た安心感

ここで、私が過去にサポートしたお客様のエピソードを一つご紹介します。
60代後半でおひとりさま暮らしをしていたAさんは、実は数年前に自宅での空き巣被害に遭われた方でした。
仕事が忙しく、防犯対策にはあまり手を回せずにいたところを狙われてしまったそうです。
そこでAさんは、終活を始めるのと同時に住まいのセキュリティを徹底的に見直す決意をされました。

・玄関ドアに最新の補助錠を追加
・窓ガラスに防犯フィルムを貼る
・隣人とも積極的にコミュニケーションをとる
・防犯カメラ(ダミー含む)を設置

これらを実施し、さらに定期的に自治会の防犯活動にも参加されるようになったところ、「夜遅く帰宅するときの不安が激減した」とおっしゃっていました。
加えて、Aさんはご自身の健康面を考慮して、安否確認サービスと訪問型の介護サポートを契約することで、孤独死や病気での緊急事態に対する不安も軽減できたそうです。

「これまでは“もしも”が常に頭を離れなかったけれど、今は気持ちがとてもラクになりました。一人暮らしも悪くないですね」という言葉を最後にいただいたとき、私自身も非常にうれしく思いました。
こうした事例は珍しくありません。セキュリティを強化するだけでなく、適切なサポートやサービスを取り入れることで安心感を得ることができ、結果的に毎日の暮らしを前向きに楽しめるようになるのです。

まとめ

おひとりさまが終活を考える上で、セキュリティ対策は非常に重要なテーマです。
防犯の基礎となる鍵や窓の補強、周囲の目を活かす地域とのつながり、そして最新のデジタル技術を利用した安否確認など、現代は多種多様なアプローチが可能です。

・玄関や窓の物理的防犯
・防犯グッズの活用
・地域のコミュニティや自治会との連携
・スマートホームや安否確認サービスなどIT技術の導入
・書類整理やエンディングノートを通じた緊急連絡手段の明確化
・医療・介護サービスの活用、見守りの仕組みづくり

これらを組み合わせることで、一人暮らしであっても安全で安心な生活を送ることが可能になります。
「もしもに備える」という意識を持つことは、決して悲観的なことではありません。
むしろ、心の余裕や生活の質の向上につながるポジティブな取り組みなのです。

この記事をお読みいただき、「自分も一度、家のセキュリティを見直してみようかな」「終活ってもっと幅広い意味で捉えられるんだ」と感じていただけましたら幸いです。
より詳しい情報や、終活全般についての個別相談をご希望の場合は、ぜひ以下のリンクからお気軽にご連絡ください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
おひとりさまでも安心して暮らせる環境を、一緒に整えていきましょう。