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Web・SNSで広がるシニア世代のつながり方

Web・SNSで広がるシニア世代のつながり方

 はじめまして。私は、終活アドバイザー、薬剤師、ファイナンシャルプランナーの資格を持った老後コンシェルジュの坂井と申します。

近年、インターネットやスマートフォンの普及により、シニア世代でもWebやSNS(ソーシャルメディア)を活用する方が増えてきました。

特に「おひとりさま」として終活を考える方にとっては、WebやSNSを通じて仲間やサポートを得られる場はとても大きな力になります。

私自身、多くのご相談者さまから「ネットを使って良い情報源を見つけたい」「SNSで気の合う人と交流したい」といったお声をいただくことが増えているのを実感しています。

 そこで本記事では、**「終活」「おひとりさま」**をキーワードに、WebやSNSを活用して広がるシニア世代のつながり方、そしてその利点や注意点について詳しくお話ししていきたいと思います。

私が提供している「おひとりさま終活サポート」でも、SNSやネット環境に慣れていない方へのサポートや、孤独感の解消に向けた情報提供を行っています。

インターネットは便利な反面、うまく使いこなすためにはいくつかのコツが必要です。実際に私がこれまで支援した方々のエピソードも交えながら、具体的な活用例や注意点を分かりやすくお伝えしていきます。

最後までお読みいただくことで、インターネットやSNSを活用した新しいつながり作りが、どのように「おひとりさま終活」を支えてくれるかのイメージが湧いてくるのではないかと思います。

ぜひご自身の状況に当てはめながら読み進めてみてください。

おひとりさま終活におけるWeb・SNS活用の背景とメリット

1-1.高齢化社会の進展と「おひとりさま」問題

日本では超高齢化社会が進んでおり、内閣府のデータ(参考:内閣府「令和○年版高齢社会白書」]など)によると、65歳以上の方が占める割合は年々増加傾向にあります。
その中でも、一人暮らしをしている高齢者の割合も増加しており、いわゆる「おひとりさま」の方が直面する問題は社会全体でも注目を集めているところです。

 私が「おひとりさま終活」のご相談をお受けするケースでも、「身近に頼れる家族や親戚がいない」「友人関係が狭く、将来の不安が強い」など、孤独感が大きな悩みとなっている方は少なくありません。
とくにインターネットやSNSの活用に抵抗感をお持ちの方ほど、人とのつながりを作る機会が限られがちです。
そんな中、WebやSNSの正しい活用法を知ることで、孤立感の軽減や、情報収集・仲間探しがスムーズになる可能性があります。

1-2.シニア世代のネット利用状況

近年、スマートフォンやタブレット端末が高齢者にも普及してきました。
総務省の「通信利用動向調査」(参考:総務省公式サイト)によれば、60代以上のスマートフォン利用率は年々上昇しており、SNSを利用しているシニア世代も少しずつ増えてきています。
 一方で「実際に使ってみたいが操作がわからない」「セキュリティや詐欺が怖い」という声も根強くあります。
そのため、はじめの一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。
しかし、うまく使えばWebやSNSは多くのメリットをもたらしてくれます。

1-3.Web・SNS活用がもたらすメリット

1.仲間作りや情報交換
似た境遇の方や共通の趣味を持つ方と出会いやすい。
特に「おひとりさま終活」において、同じ立場の方と気軽に情報交換できることは大きな安心材料になる。

2.時間や場所の制約を超える
外出が難しい状況でも、オンライン上で情報収集やコミュニケーションが可能。

3.日々の生活に楽しみや目標が生まれる
SNSを通じた交流や学びが生まれ、生活に張り合いが出る。

4.専門家やサービスへのアクセスが容易
メールやSNSを使って、終活アドバイザーやファイナンシャルプランナーなどに相談がしやすい。

実際に私のもとへご相談にいらした方からは、「オンラインで同世代の方たちの意見を聞きながら、自分のエンディングノートを書き始めた」という声や、「SNSのグループで知り合った人と実際に会う機会ができ、元気をもらった」という体験談も寄せられています。
こうした小さな変化が、将来への不安を和らげ、おひとりさまでも前向きに終活を進める原動力となるのです。

2.シニア世代におすすめのSNSと特徴

2-1.LINE(ライン)~家族や友人との気軽なやりとり

シニア世代のSNS利用でもっとも定番となっているのが、メッセージアプリ「LINE」です。
スタンプや写真の送受信が簡単で、家族や友人とのコミュニケーションにとても便利です。
通話機能も備わっているので、遠く離れた場所に住む方とも無料で音声通話やビデオ通話ができます。

とくに「おひとりさま」の方が感じる不安として、「突然の体調不良時に誰にも連絡できないのではないか」という心配があります。
LINEを通じて、近所や親しい人たちとのグループを作っておけば、万一のときも声を掛け合うことができ、孤独感の軽減にもつながります。

2-2.Facebook(フェイスブック)~同年代や趣味のコミュニティ

Facebookは実名登録が基本で、同級生や旧知の仲間と再会しやすいSNSです。
コミュニティ機能が充実しているので、「終活」や「おひとりさま生活」をテーマにしたグループを探すこともできます。
実名登録ゆえに抵抗がある方もいらっしゃいますが、その分真面目な利用者も多く、比較的落ち着いた雰囲気のグループが多い印象です。

私の相談者で、Facebookの「終活グループ」に参加された70代の女性がいらっしゃいました。
その方は、そこで出会った同じ境遇のメンバーと交流を重ね、最終的に実際に会って遺言書の情報交換をしたり、お墓をどうするかといった具体的な話題をシェアする仲になったそうです。
オンラインだけのつながりが、リアルな交流につながる一例と言えるでしょう。

2-3.Instagram(インスタグラム)~写真や動画で気軽に交流

写真や短い動画中心のInstagram(インスタグラム)も、最近ではシニア世代にジワジワと広がっています。
スマートフォンで撮った写真を手軽に投稿でき、見た目も華やかなので、趣味の写真や日々の暮らしを共有したい方に向いています。

例えば、おひとりさまの方が日々の食事写真を投稿し合うことで栄養バランスに気づきを得たり、旅行好きな仲間を見つけたりするなど、「楽しみ」や「共感」を共有できるプラットフォームとしても注目されています。
文字よりもビジュアル重視なので、「文を書くのは苦手だけれど写真で交流したい」というシニアの方に合っているかもしれません。

2-4.その他~Twitter、YouTubeなど

Twitter(ツイッター)は短文投稿が中心のSNSで、情報収集に優れています。
趣味のアカウントをフォローしたり、時事ニュースをチェックしたりするのに役立ちます。
ただし情報量が膨大で流れが速いので、初めての方には少しとっつきにくい面があるかもしれません。

YouTube(ユーチューブ)は動画を視聴・投稿できるサービスです。
最近ではシニア向けに「終活」「おひとりさま生活」をテーマにしたチャンネルも増えてきました。
視聴だけでもさまざまな情報を得られますし、慣れてきたら自分で動画配信をしてみるのも面白いかもしれません。

3.Web・SNSを通じたコミュニティづくりの具体例

3-1.オンラインサークルやオフ会

SNS上で趣味の合う人を集めたり、地域の情報を共有したりするコミュニティが増えています。
例えば、「シニアの料理サークル」「○○市在住の終活勉強会グループ」など、オンライン上でメンバーが集まって情報交換を行い、時にはオフ会(実際に会うイベント)を開催するケースもあります。

私の支援先でも、オンラインの読書サークルに参加していた60代の男性が、そこで知り合った方々とオフラインで集まり、終活について話し合った事例があります。
「家族には言いづらかったが、同じ立場の人と話すと肩の力が抜けて気楽に話せた」という感想をいただきました。
こうしたコミュニティがあると、一人で抱えがちな終活の悩みも共有しやすくなります。

3-2.オンラインでの学習会やセミナー受講

パソコンやスマホ、タブレットがあれば、オンラインセミナーや学習会に参加することができます。
近年は終活に関するオンラインセミナーも盛んになっており、エンディングノートの書き方や、相続・遺言の基礎知識、葬儀やお墓の選び方など、多岐にわたるテーマが扱われています。

セミナーを通じて知識を得るだけでなく、講師や他の参加者とチャット機能で意見交換ができるところも魅力です。
さらに、そこから新たなご縁が生まれることも珍しくありません。
「オンラインでのセミナーがきっかけで、同じ悩みを持つ方と連絡先を交換し、その後もお互いの取り組み状況を報告し合っている」という話もよく伺います。

3-3.デジタル遺品の整理や相続の情報共有

現代では、スマホやパソコン、SNSアカウントなど、デジタル領域に個人情報がたくさん保管されています。
これらを「デジタル遺品」と呼びますが、おひとりさまの場合、万が一のときにそれらをどのように管理するかが大きな課題となります。

SNSのコミュニティの中には、このデジタル遺品整理をテーマに意見交換しているところもあります。
パスワード管理の方法や、SNSアカウントの凍結・削除手続きをどのように行うかなど、具体的な事例を知ることで、いざというときの対策が立てやすくなります。

私の事務所でも、デジタル遺品整理に関するセミナーを開催し、参加者同士で情報交換が活発に行われたことがありました。
「意外にスマホの写真が数万枚あった」「古いPCに自分でも覚えていない書類が残っていた」など、多くの気づきが得られる機会にもなりました。

4.失敗事例から学ぶ、セキュリティとプライバシーの注意点

4-1.SNS上でのトラブル事例

便利なSNSですが、使い方を誤るとトラブルに巻き込まれるリスクもあります。
特に多いのが、個人情報を安易に公開してしまったり、詐欺的な勧誘に乗ってしまったりするケースです。

私が耳にした事例では、
「イベントの誘いに乗って出会い系まがいのサービスへ誘導されてしまい、多額の利用料を請求された」
「LINEの友だちを増やしたくてグループに入りすぎたら、迷惑メッセージが大量に届くようになった」
などがあります。

こうした被害は、正しい知識を持っていればある程度防げるものです。

4-2.情報の取り扱いとパスワード管理

終活に関する情報は個人的な内容が多いので、SNS上でオープンにしすぎるのは要注意です。
会ったことのない相手に自分の資産状況や葬儀プランなどを安易に話してしまうと、トラブルに発展するリスクも高まります。
また、銀行口座のパスワードやネットサービスのログイン情報などは決して公開しないようにしましょう。

パスワード管理については、一つのパスワードを使いまわさず、定期的に変更する習慣をつけると安心です。
もしSNSの使い方に不安がある場合は、身近な詳しい方や、専門家に相談するのも一つの手です。

4-3.正しい情報源を見極める

インターネット上には膨大な情報が溢れているため、真偽があやしいものも多く混在しています。
特に健康や相続などの情報は、誤った情報を信じてしまうと大きなリスクを伴います。
できるだけ公的機関や信頼できる専門家、実績のあるウェブサイトの情報を参照するようにしましょう。

例えば、公的機関であれば厚生労働省や法務局、信頼性の高い医療サイトなどが挙げられます。
また、私自身も薬剤師やファイナンシャルプランナーの立場から情報をお伝えすることがありますが、必ず最新の公的データや法令を確認した上で皆さまに共有しています。

5.おひとりさま終活で大切なこと~孤立防止・情報収集・安心の確保~

5-1.孤立しないための仕組みづくり

「おひとりさま」には気楽な面もありますが、将来を考えたときに孤立を防ぐ仕組みづくりが欠かせません。
SNSなどのオンラインコミュニティは、物理的な距離を超えて人とつながれる大きなメリットがあります。
孤独感を感じているときこそ、一歩踏み出してみる価値は大いにあるでしょう。

具体的には、1日に1回は誰かとオンラインでコンタクトを取る習慣をつけてみる、同年代のSNSグループに参加してみる、興味のあるオンラインセミナーに申し込んでみるなど、小さな行動から始めてみることをおすすめします。

5-2.情報収集の手段としてのWeb・SNS

終活に必要な情報は多岐にわたります。相続や遺言、遺品整理、葬儀やお墓など、一人で情報をすべて調べきるのは大変です。
そこで活用したいのがWeb検索やSNSコミュニティです。

「自分と同じ悩みを抱えていた人が、どうやって解決したのか」を知ることで、効率的に解決策を見つけられることがあります。
また、専門家が定期的にSNSで情報を発信している場合も多いので、興味のある人をフォローしておくと最新情報を得やすくなります。

5-3.安心の確保~公的機関や専門家の活用

終活の中でも、相続や遺言、医療・介護などの手続きは法律や制度に関わるため、専門家や公的機関のサポートが必要になる場面もあります。
SNSやWebで情報を集めた後は、最終的に行政書士や司法書士、弁護士などの専門家に確認すると安心です。

私自身もファイナンシャルプランナーとして、資産の分配や将来設計のご相談を受けることが多いですが、必要に応じて他の専門家と連携しながら、一括してサポートできる体制を整えています。
おひとりさま終活では、多角的な視点からのケアが重要になるのです。

6.当事務所の「おひとりさま終活サポート」~具体的な支援内容~

 ここからは、私が提供している「おひとりさま終活サポート」の概要をご紹介します。WebやSNSを積極的に活用していきたい方、あるいはその活用に不安がある方に向けても、さまざまな形でサポートを行っています。

6-1.SNS導入・活用サポート

「SNSを使ってみたいけれど、登録方法がわからない」「安全に使うにはどうしたら良いの?」といった疑問に対し、スマホやタブレットの基本操作からアドバイスさせていただきます。
初回の設定やパスワードの管理、迷惑メッセージの対策など、セキュリティ面も含めてサポートいたします。

私自身がSNSを活用して「おひとりさま終活」を実践している方々との交流を深め、具体的な成功事例や失敗事例を数多く把握しているので、これから始めたい方にもわかりやすく説明できます。

6-2.終活全体のプランニング

終活には、財産管理や遺言書作成、介護施設の選定、葬儀プラン検討など、多くの項目があります。
**項目別サービス**では、これらを体系的に整理しながら、必要な部分だけピックアップしてサポートを行うことも可能です。

おひとりさまだからこそ、自分で手配しなければいけない範囲が広くなりがちですが、逆に言えば自分の希望をしっかりと反映できるチャンスでもあります。
人生の最終章をどう迎えたいか、Webを活用して情報収集しながら一緒に計画していきましょう。

6-3.日常生活支援と「終活終身サポート」

おひとりさまの大きな不安は、将来、身体が不自由になったり認知症になったりしたときに、誰が自分のことをフォローしてくれるのかという点です。
私たちの**終活終身サポート**では、終活だけでなく、日常生活の見守りや必要書類の管理、緊急時の対応など、トータルで支援する体制を整えています。

特にWebやSNSを活用している方でも、急なトラブルやアカウント凍結などで困ることがあるかもしれません。
そういった際にも、スタッフが状況を把握し、必要に応じて設定変更や連絡先の確保などをサポートすることで、オンライン上の活動を安心して続けられるようにしています。

6-4.気軽な相談窓口とコミュニティづくり

日々の困りごとや、ちょっとした不安の相談先として、老後の相談窓口の無料相談やブログなどを活用していただけます。
私が日々発信している情報や、実際にお会いした相談者の方々とのエピソードを共有することで、「自分だけじゃない」と安心してもらえるよう努めています。

また、より深く相談したい場合は問い合わせフォームからご連絡いただくことで、個別のカウンセリングや具体的なサポートプランのご案内が可能です。

7.まとめ:Web・SNSを上手に活用して豊かな終活を

ここまで、「Web・SNSで広がるシニア世代のつながり方」というテーマで、おひとりさま終活におけるSNS活用のメリットや具体的な事例、注意点などをお話ししてきました。
インターネットを使うことに抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、正しい知識や専門家のサポートを得ながら活用すれば、これほど心強いツールはありません。

1.孤立感の軽減
SNSを通じて仲間づくりや情報交換ができることで、将来への不安を共有し、安心感を得やすい。

2.情報収集の効率化
エンディングノートや相続、介護など幅広い情報を手軽に集められる。
公的機関や専門家のSNS発信をフォローするだけでも、有益な最新情報を得やすい。

3.趣味や生きがいの拡張
同年代の人とオンラインでつながることで、趣味の幅が広がり、新たな出会いや活動が生まれる。

4.リスクと対策
個人情報の取り扱い、パスワード管理、詐欺やトラブルへの注意が必要。
公的機関や信頼できる専門家の情報を参照し、疑問があればすぐに相談する。

私自身も、おひとりさま終活を検討している多くの方とお話ししてきましたが、SNSの活用がきっかけで生活が一変したという事例は決して珍しくありません。
最初は「怖い」「わからない」と感じていた方も、慣れてくるにつれて「こんなに便利ならもっと早く始めればよかった」とおっしゃることが多いです。

もちろん、無理にSNSを使わなくても良いのですが、もし孤独や不安を感じているならば、一度試してみる価値は大いにあると思います。
そして、わからないことは遠慮なく周囲に聞いてみることが大切です。
私の事務所でも、SNSの基本的な操作から終活に関する専門的な相談まで、幅広くサポートいたします。

ぜひ、項目別サービス終活終身サポートをチェックしていただき、何かご不明点があればお気軽に問い合わせページからご連絡ください。
また、日常的に更新しているブログでも最新情報や実例を発信していますので、合わせてご覧いただければ幸いです。

「おひとりさま」でも、インターネットを通じて仲間を得たり、専門的な知識を吸収したりすることで、生きがいや安心感を高めることができます。
ぜひ本記事の内容を参考に、Web・SNSを上手に活用した豊かな終活を実現してみてください。