高齢者の住まい選びで人生を豊かに – 終活ドクターが伝える生活環境見直しのタイミング

先日、83歳の佐藤さん（仮名）との面談がありました。一人暮らしを続けてきた佐藤さんは、最近階段の上り下りが辛くなってきたと話してくれました。「まだ大丈夫」と思っていた矢先、お風呂場で転びそうになったことをきっかけに、将来への不安を抱えるようになったそうです。

このような話は、実は珍しくありません。多くの方が「まだ大丈夫」「今の家で暮らしたい」という思いと、「でも将来が不安」という気持ちの間で揺れ動いています。

完璧なタイミングというものはありません。ですが、以下のような変化に気づいたら、検討を始めるサインかもしれません。
・階段の上り下りが少し辛くなってきた
・掃除や食事の準備が面倒に感じる
・電球の交換など、ちょっとした作業が難しくなってきた
・家族や友人との会話が減ってきた

私の経験上、「もう少し早く決断すれば良かった」とおっしゃる方は多いものの、「早すぎた」という方にはあまり出会いません。

先日お会いした90歳の鈴木さん（仮名）は、85歳で高齢者向け住宅に移られて、「自分で決められるうちに決断して良かった。子供たちに迷惑をかけずに、新しい生活を楽しめています」とおっしゃっていました。

生活環境の見直しは、決して「最後の手段」ではありません。むしろ、より充実した生活を送るための積極的な選択肢として考えていただきたいと思います。

ただし、これはあくまでも一般的な考え方です。それぞれの方の状況や希望は異なりますので、ご自身にとってのベストな選択を見つけていただければと思います。

お困りのことがありましたら、いつでもご相談ください。私たち終活ドクターが、皆様の新しい生活のスタートをサポートさせていただきます。

以上、終活ドクターの坂井がお送りしました。みなさまのより良い選択のお手伝いができれば幸いです。