こんにちは。薬剤師・ファイナンシャルプランナー・終活アドバイザーの坂井です。
私自身、親の看取りを経験し「おひとりさま終活サポート」を続けてきましたが、最後まで迷う方が多いテーマが「お墓や納骨堂の選定」です。
「子どもがいない」「親族と疎遠」「友人に迷惑をかけたくない」。――こうした背景を抱えた方にとって、納骨先の決定と契約は不安半分、でも大事な終活ステップ。
そこで今回は、おひとりさまが後悔しないお墓・納骨堂選びのポイントと、契約時の落とし穴を体験談も交えながらまとめます。
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1. おひとりさまが終活でお墓を考える3つのタイミング
1-1. 親の法要が終わったあと
親族の法要を機に「そもそも自分はどこに入る?」と意識し始めるケースが多いです。
特に都会で一人暮らしをしている場合、先祖代々の墓と距離があると管理が難しく、永代供養墓や納骨堂を検討する流れになります。
特に都会で一人暮らしをしている場合、先祖代々の墓と距離があると管理が難しく、永代供養墓や納骨堂を検討する流れになります。
1-2. 60歳の定年・退職時
退職金や企業年金の受取額を確認した瞬間、人は具体的に“人生の残りマップ”を描きます。
このタイミングでお墓資金を確保しておくと、老後資金プランがブレにくくなります。
このタイミングでお墓資金を確保しておくと、老後資金プランがブレにくくなります。
1-3. 介護保険申請・要支援認定後
介護サービスの利用で「自分の最期」を意識しやすくなり、元気なうちに契約したいと希望される方が増えます。
時間的にゆとりのある在宅介護初期こそ、見学と比較に動きやすい時期です。
時間的にゆとりのある在宅介護初期こそ、見学と比較に動きやすい時期です。
2. お墓と納骨堂、主な4つの選択肢
2-1. 一般墓(従来型墓地)
石碑と区画を購入して家名で継承する形式。費用は区画+墓石+永代管理料で平均200万〜300万円。
おひとりさまの場合、承継者不在になるリスクが高いため、「墓じまい費用」も含め資金計画を組む必要があります。
おひとりさまの場合、承継者不在になるリスクが高いため、「墓じまい費用」も含め資金計画を組む必要があります。
2-2. 納骨堂(室内型・ロッカー型)
都市部で急増。天候を気にせずお参りでき、永代供養料込みで30万〜100万円が相場。
契約期間が33年・50年など区切られている場合は、期限後に合祀される仕組みを要確認です。
契約期間が33年・50年など区切られている場合は、期限後に合祀される仕組みを要確認です。
2-3. 永代供養墓(合祀墓)
寺院や霊園が永続的に管理。10万〜50万円の一括払いが中心で、承継者不要。
骨壺を個別安置→一定期間後に合祀という二段階方式が多く、合祀後は遺骨の返還が不可なので覚悟は必要。
骨壺を個別安置→一定期間後に合祀という二段階方式が多く、合祀後は遺骨の返還が不可なので覚悟は必要。
2-4. 樹木葬
墓石ではなく樹木を墓標とし、自然回帰を志向。費用は20万〜80万円。
場所ごとに宗派不問か要確認。ペット共葬可かどうかも含めて見学時に質問しましょう。
場所ごとに宗派不問か要確認。ペット共葬可かどうかも含めて見学時に質問しましょう。
3. 契約前にチェックすべき7つのポイント
1.管理主体が宗教法人か民間事業者か
2.永代供養料と管理料の内訳/値上げ条件
3.骨壺の個別安置期間と合祀タイミング
4.承継不要プランか、保証人・連帯人が必要か
5.ペット共葬や分骨の可否
6.改葬(お墓の引っ越し)手数料
7.施設側の倒産・廃寺リスクに備える保証制度
「事前説明が口頭だけで、書面に明記されていなかった」ことが後のトラブルの8割を占めました。
重要事項説明書と管理規約は必ずコピーをもらい、エンディングノートに保管しておくと安心です。
2.永代供養料と管理料の内訳/値上げ条件
3.骨壺の個別安置期間と合祀タイミング
4.承継不要プランか、保証人・連帯人が必要か
5.ペット共葬や分骨の可否
6.改葬(お墓の引っ越し)手数料
7.施設側の倒産・廃寺リスクに備える保証制度
「事前説明が口頭だけで、書面に明記されていなかった」ことが後のトラブルの8割を占めました。
重要事項説明書と管理規約は必ずコピーをもらい、エンディングノートに保管しておくと安心です。
4. 体験談:ロッカー型納骨堂を選んだEさん(68歳・女性)
Eさんは離婚後ずっと一人暮らし。
「墓守がいないのに一般墓を買うのはムダかも」と感じ、私と一緒に都内の納骨堂を3カ所見学しました。
以下のポイントで決定――
・駅徒歩圏内、屋内冷暖房完備でお参りしやすい
・33年間個別安置+その後の合祀がセット/永代供養料込み65万円
・契約時に連帯保証人が不要(信託口座で管理料を自動引落し)
・決め手は「将来、車椅子でも楽に通える動線」。
Eさんは要支援1の段階で契約し、今は毎月友人とランチ&お参りを楽しんでいます。
「自分の“終の棲家”を決めたら気持ちが軽くなった」と笑顔で話されました。
「墓守がいないのに一般墓を買うのはムダかも」と感じ、私と一緒に都内の納骨堂を3カ所見学しました。
以下のポイントで決定――
・駅徒歩圏内、屋内冷暖房完備でお参りしやすい
・33年間個別安置+その後の合祀がセット/永代供養料込み65万円
・契約時に連帯保証人が不要(信託口座で管理料を自動引落し)
・決め手は「将来、車椅子でも楽に通える動線」。
Eさんは要支援1の段階で契約し、今は毎月友人とランチ&お参りを楽しんでいます。
「自分の“終の棲家”を決めたら気持ちが軽くなった」と笑顔で話されました。
5. 迷ったときはこちらを確認
・将来の承継者がいる □ はい → 一般墓
・宗教・宗派にこだわりがない □ はい → 納骨堂
・毎月の管理料を払いたくない □ はい → 永代供養
・自然回帰・樹木が好き □ はい → 樹木葬
・宗教・宗派にこだわりがない □ はい → 納骨堂
・毎月の管理料を払いたくない □ はい → 永代供養
・自然回帰・樹木が好き □ はい → 樹木葬
6. おひとりさま終活で“お墓資金”を作るコツ
ファイナンシャルプランナーの視点で言うと、想定より物価上昇が速いため、「15年後に払うつもり」より「今のうちに一括払い」のほうが確実に割安です。
また、契約金をiDeCoの受取金で賄うことや、生命保険をお墓の資金にあてることも検討できます。
さらに詳しいシミュレーションは、こちらのフォームからお気軽にご相談ください。
また、契約金をiDeCoの受取金で賄うことや、生命保険をお墓の資金にあてることも検討できます。
さらに詳しいシミュレーションは、こちらのフォームからお気軽にご相談ください。
7. まとめ:契約書を読み解ける“味方”をつけておく
おひとりさまの終活では、「契約=安心」ではなく「契約内容を理解して初めて安心」です。
実際の契約書は専門用語が多く、管理主体の破綻リスクや永代供養の定義など曖昧な部分もあります。
そんな時はぜひ、「おひとりさま老後コンシェルジュ」が提供するおひとりさま終活サポートをご活用ください。
費用比較表やライフプラン表を作成しながら、「自分らしい最期の形」を具体化していきましょう。
この記事があなたの終活のヒントになれば幸いです。
分からない点や実際の契約書で困ったことがあれば、遠慮なくご連絡くださいね。
実際の契約書は専門用語が多く、管理主体の破綻リスクや永代供養の定義など曖昧な部分もあります。
そんな時はぜひ、「おひとりさま老後コンシェルジュ」が提供するおひとりさま終活サポートをご活用ください。
費用比較表やライフプラン表を作成しながら、「自分らしい最期の形」を具体化していきましょう。
この記事があなたの終活のヒントになれば幸いです。
分からない点や実際の契約書で困ったことがあれば、遠慮なくご連絡くださいね。