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介護保険だけじゃない!おひとりさま終活に役立つ民間サービスの上手な活用法

介護保険だけじゃない!おひとりさま終活に役立つ民間サービスの上手な活用法

こんにちは。終活アドバイザー・薬剤師・ファイナンシャルプランナーの資格を持つ「おひとりさま老後コンシェルジュ」、坂井です。数多くの高齢者と向き合ってきましたが、多くの方が「介護保険だけで何とかなる」と考えがちです。けれど現場で見るリアルはもっとグラデーションがあり、ほんの少しの民間サポートが生活の質(QOL)を一段引き上げてくれることも少なくありません。

この記事では、「終活」「おひとりさま」という視点を軸に、民間サービスを無理なく取り入れるコツをお伝えします。体験談を交えながら、終活終身サポートの現場で実際に効果があった事例もご紹介します。

1.おひとりさま終活で見落としがちな「暮らしのスキマ」を埋める発想

介護保険は要介護認定を受けてはじめて本格的に使える制度です。
しかし、認定を受ける前の「ちょっとだけ不便」な段階こそ、生活の綻(ほころ)びが起こりやすい――これは現場の誰もが体感するところ。「電球を替えたい」「通帳の繰り越しに行くのが面倒」といった小さな困りごとは、介護保険では原則カバー外です。

そこで注目したいのが、民間の生活支援・見守り・手続き代行といった“隙間”を埋めるサービス群。介護保険で穴埋めしきれない領域をピンポイントで補うことで、結果的に自立期間を延ばした利用者も多く見てきました。

2.そもそも介護保険でできること・できないこと

まずは制度の輪郭を押さえましょう。
詳しくは厚生労働省「介護保険制度の概要」に詳細は記載されていますが、要点は以下のとおりです。

・要介護1~5または要支援1・2の認定が前提
・「生活援助」は1回45分以内、週数回までなど量的制限あり
・家事代行や買い物同行など日常支援は「自立支援」に該当しない場合は給付対象外
・病院の付き添いや遠方への外出支援も原則認められない

つまり、制度の枠内にうまく収まる〈介護〉は支援を受けやすい一方、枠外の日常は本人の自費、あるいは家族・地域ボランティアに依存しがち、という構造なのです。

3.民間サービスはここまでフォローできる!種類と選び方

3-1 生活支援系サービス

「介護」というよりは「暮らし」に近いニーズ。例えば、家事代行・買い物代行・庭の手入れなど。
自治体が運営協力するシルバー人材センターなら1時間1,000円前後、市場型家事代行は2,500円〜と価格帯が分かれます。

3-2 見守り・緊急通報サービス

月額2,000円程度で〈在宅センサー+コールセンター〉がセットになった商品が増えています。
スマホに不慣れな方もワンプッシュで通報でき、私の利用者Bさん(79歳男性)は自宅で転倒→コール5分後に駆けつけられ、大事に至りませんでした。

3-3 健康・医療サポート

オンライン診療や服薬管理アプリは、慢性疾患を抱えるおひとりさまの心強い味方。薬剤師としても、服薬コンプライアンスが飛躍的に改善したケースを数多く見ています。

3-4 財産・終活手続き代行

老後の相談窓口でも提供している任意後見契約や死後事務委任は、私達のような専門家に事前委任することで“もしもの時”の混乱を回避できます。
費用相場は契約内容で大きく上下しますが、目安として初期費用33,000円〜、月額管理33,000円〜。

4.民間サービスを賢く使いこなす5つのコツ

1.目的を「自立支援」か「負担軽減」かに分ける
 家事代行を週2回入れるのは自立支援、終末期の見守り強化は負担軽減――と分けると優先順位が整理しやすい。

2.地域包括支援センターに相談する
 公的窓口は「公費+自費」併用を前提にプランを練ってくれます。

3.トライアルを活用
 多くの民間サービスは1回だけのお試しプランあり。初回30分無料や半額など。

4.ポイントは“人”との相性
 価格だけでなく、来訪スタッフのコミュニケーションスキルを要チェック。

5.契約内容を必ず書面で確認
 口頭のみの約束はトラブルの元。重要事項説明書を家族や友人にも共有しておく。

5.体験談:民間サービスで生活が一変したCさん(78歳女性)のケース

Cさんは要支援1。昼間のゴミ出しと買い物が難しくなり、私に「介護保険でヘルパーを増やせないか」と相談がありました。
しかし支給限度基準額の関係で週1回が限度。そこで、家事代行+食材宅配+見守りセンサーの民間3点セットを提案。
結果――

・ゴミ出しプラン
・食材宅配
・見守りセンサー

総費用は月約2万円。それでも「自分のペースで暮らせる安心感には代えられない」と満足度◎。
要介護認定へ進行するスピードが緩やかになった印象もあります。

6.よくある質問(Q&A)

Q.介護保険サービスと民間サービス、ダブルで頼むと割高になりませんか?
A.自己負担割合を3割で試算しても、介護保険+民間の方が〈望む暮らし〉に近づくケースが多数。優先順位をつけて部分的に民間を補うのがコツです。

Q.どのサービスが安全なのか見分ける基準は?
A.介護保険外サービスの事例まとめのような業界メディアで実績を確認し、運営母体・苦情窓口・賠償責任保険加入状況を要チェック。

Q.契約後にサービス内容を変えたい場合は?
A.多くは30日前までに書面で通知すれば変更可。問い合わせフォームからでも代行手続きが可能です。

7.まとめと次の一歩

介護保険の制度優先はもちろん大切です。
しかし、制度の谷間を埋める民間サービスは、おひとりさま終活の“安心ブースター”。
「まだ元気だから必要ない」と思ったタイミングこそ、選択肢を調べる余裕がある貴重な時間です。

気になる方は、まずは無料の個別相談から。
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