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時間ができた今こそ!新しい趣味を始めるチャンス

時間ができた今こそ!新しい趣味を始めるチャンス

こんにちは。終活アドバイザー・薬剤師・ファイナンシャルプランナーといった複数の資格を持ち、「老後コンシェルジュ」として活動しております坂井です。

私はこれまで多くの方の終活相談を受けてまいりましたが、特におひとりさまで老後を迎えられる方が増えていることを実感しています。

そんな中、「やりたいことがたくさんあったはずなのに、いざ時間ができると何をしていいか分からない」という声を耳にすることも珍しくありません。

人生100年時代と呼ばれる現代では、“老後”と呼ばれるライフステージが一昔前よりもずっと長くなっています。

そのため、自分らしくイキイキと暮らしていくために、終活をしっかりと考え、実践していく必要性が高まっています。

中でも、「おひとりさま終活」は、配偶者や家族がいない・または頼れない状況でも、自分の人生を豊かに、そして安心して過ごすための大切な準備です。

そこで今回のブログでは、「時間ができた今こそ、新しい趣味を始めるチャンス」というテーマを掲げ、おひとりさま終活の視点から新しい趣味の必要性や始めるメリット、具体的な趣味の例を取り上げてみたいと思います。

長期的な視点で生活を設計し、健康を維持し、社会とのつながりを保つために、「新たな趣味を持つ」ことはとても有益な手段です。

この記事が、皆さまの前向きな一歩となれば幸いです。

おひとりさま終活とは?

まずは「おひとりさま終活」の基本的な意味からおさらいしておきましょう。
おひとりさま終活とは、独身や子どもがいない方、配偶者や家族を頼りにできない方などが、「自分の人生を最後まで自分らしく過ごすため」に行う終活のことです。
家族がいる場合でも、必ずしも子どもや孫にすべての負担をかけたくないと考える方も多くいらっしゃいます。
そうしたケースも含めて、自分でできることは準備し、必要に応じて専門家のサポートを得ながら、安心して老後を迎えるための取り組みを進めるのです。

具体的には、財産や医療・介護に関わる事前の手続き、延命措置の希望、遺言書の作成やお墓の準備など、多岐にわたる項目を計画・整理することが求められます。
これらは一度決めたら終わりではなく、状況や心境の変化に応じて見直すことも大切です。

しかしこうした手続き的・事務的な準備だけでなく、「これからの人生をどのように楽しむか」という視点も忘れてはなりません。
人は生きがいや趣味を持つことで、精神的にも肉体的にもより健康に、前向きになります。
そこで注目されているのが、「時間ができた今こそ、新しい趣味を始めてみる」という選択肢なのです。

なぜ今、「新しい趣味」が終活をサポートするのか?

では、なぜおひとりさま終活において「新しい趣味を持つ」ことが重要視されるのでしょうか。
私はこれまで終活相談を行ってきた経験から、以下のような理由があると感じています。

1. 心身の活性化と健康維持
新しい趣味を始めると、「やってみよう」という意欲やワクワク感が芽生えます。
何かに熱中する時間を持つことは、脳の活性化やストレスの軽減につながります。
また、趣味によっては体を動かす機会が増え、健康維持にも役立ちます。
おひとりさまであっても、心身ともに元気でいることは自分自身のQOL(生活の質)を高めるだけでなく、周囲への負担も減らす大きなポイントです。

2. 社会的つながりの拡大
趣味を通じてサークルや教室、オンラインコミュニティなどに参加する機会が増えると、自然と新しい人間関係が生まれます。
趣味の仲間という共通の話題がある分、人間関係を築くハードルも低くなります。「おひとりさまだからこそ、ほかの世代や地域の人たちとの交流があると心強い」と実感される方が多いのです。
これは終活の観点から見ても、自分が困ったときに助け合える地域コミュニティの存在は大きな支えになります。

3. 自己実現と人生の充実度向上
年齢を重ねると「これまでの自分の人生はどうだったのか」「まだやり残したことはないのか」など、さまざまな思いが浮かんできます。
新しい趣味を始めることで、「やってみたかったことに挑戦できた」「これまでになかった楽しみを見つけた」という達成感を味わう方が増えています。
終活とは、人生を振り返るだけでなく、これからの生き方を再構築する作業でもあります。
趣味によって自己実現の機会を増やすことは、人生の質を高める上で非常に大切です。

4. ストレスの軽減とメンタルヘルスの改善
趣味は没頭することで嫌なことを忘れたり、心を落ち着かせたりする効果があります。
孤独感を覚えやすいおひとりさまにとって、ストレスを発散できる趣味を持つことはメンタルヘルスの面でも有効です。
もちろん趣味の種類によっては合う合わないがありますが、自分に合った趣味を見つけることで孤独感をやわらげ、前向きな気持ちを維持しやすくなります。

以上のように、新しい趣味を始めることはおひとりさま終活を多方面でサポートしてくれます。
「何となく元気がでない」という方でも、少しずつ取り組めそうな趣味を探し出し、試してみることから始めてみませんか。

体験談:新しい趣味が生み出す喜び

ここで私が実際にお話を伺った方のエピソードを少しご紹介します(個人情報保護のため、一部設定を変更しています)。

60代前半で退職されたAさんは、おひとりさまとしてマンションで暮らしており、退職後は「ゆっくり過ごそう」とのんびりしていたそうです。
しかし、時間ができて最初の数カ月は読書や映画鑑賞、散歩などを楽しんでいたものの、そのうちに「何のために生きているんだろう」という虚無感が訪れるようになったといいます。
そこでAさんは、以前から興味があった手芸教室に思い切って通い始めました。

最初は初心者ばかりが集まるクラスだったため、緊張することなくスタートできたとのこと。
「思った以上に教室の仲間と打ち解けられた」「作業が面白く、あっという間に時間が過ぎる」という喜びを感じると同時に、教室以外の時間にも「次はどんな作品を作ろうかな」と考えること自体が大きな楽しみになったそうです。
さらに手芸には材料費こそ多少はかかるものの、取り組む時間帯や場所を選ばずに進められる柔軟性もあり、Aさんにとってはピッタリの趣味でした。

「退職するまでは仕事と家事で精一杯だったけど、趣味を見つけてからは『これからの人生はどんな風に広がるんだろう』と前向きに考えられるようになった」とAさんは言います。
まさに「新しい趣味」が心身に良い変化をもたらした好例だと感じます。

始めやすい趣味の例:おひとりさまでも気軽にチャレンジ!

さて、「新しい趣味」と一口にいっても、その種類は実にさまざま。何を選んだらいいか迷う人も多いでしょう。
ここではおひとりさまでも始めやすく、ライフスタイルや体力に合わせて調整しやすい趣味をいくつかご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

1. アート・クラフト系

先ほどの手芸の例以外にも、絵画や書道、陶芸など、ものづくりを楽しめるアート・クラフト系の趣味は、比較的一人でもコツコツと取り組みやすい特徴があります。
完成品をSNSにアップして交流を深める方も増えています。
また、教室やワークショップに参加すれば同じ趣味を持つ仲間ができます。
筆を使うものは特に脳への刺激も多く、リハビリや認知症予防の観点から注目する専門家もいます。

2. 音楽・楽器演奏

ピアノやギター、ウクレレ、三味線など、興味のある楽器にチャレンジしてみるのもおすすめです。
初期費用は多少かかりますが、最近では手軽に始められるキーボードや電子楽器も増えています。
また、オンラインレッスンや動画サイトでの独学がしやすくなっているのも現代ならではの利点です。
音楽は心を落ち着かせる効果があるといわれており、自宅でも手軽にリフレッシュできる手段として人気を集めています。

3. スポーツ・軽運動

ウォーキングや軽いジョギング、ヨガや太極拳など、一人でも続けられるスポーツ系の趣味も注目されています。
最近は健康意識の高まりから、シニア向けのオンラインレッスンや地域のスポーツサークルが盛況です。
厚生労働省:健康増進に関する情報によれば、適度な運動は身体機能の維持・向上だけでなく、メンタルヘルスにも有益とされています。
筋力を保つことで、将来的に要介護状態になるリスクを下げる効果も期待できます。

4. 地域のボランティア活動・サークルへの参加

運動やアートのように「技術を身につける趣味」だけが趣味ではありません。
地域のボランティア活動やコミュニティサークルに参加することも立派な趣味の一つです。
たとえば、「子ども食堂」を手伝う、読書会や映画鑑賞会、カラオケサークルなど、興味に応じて参加できる団体は数多くあります。
こうした活動を通じて社会に貢献し、人との繋がりを得ることは、おひとりさま終活においても大きなメリットです。

おひとりさま終活におけるライフプランニングの大切さ

新しい趣味を見つけることは、おひとりさま終活の一部にすぎません。
実際に老後を安心して過ごすためには、資金計画や住まいの整備、万一のときの医療・介護体制など、幅広い視点でライフプランを立てる必要があります。
しかし、そのすべてを一人で考え抜くのは容易なことではありません。
そこで専門家のサポートをうまく活用することが重要になってきます。

私の事務所では、終活アドバイザー、薬剤師、ファイナンシャルプランナーなどの資格を活かし、「自分の人生を自分でコントロールする」おひとりさま終活のお手伝いをしています。
資産の管理や見直し、遺言書の作成、医療や介護の選択肢、葬儀・お墓のことなど、気になるポイントは人それぞれ違いますが、共通しているのは「今後の見通しを立てておく」大切さです。

もちろん、「まずは趣味から見つけたい」というお問い合わせも大歓迎です。
元気なうちに趣味を謳歌しながら、必要な手続きや計画は一歩一歩進めていく。
そんなスタイルこそが現代的な終活と言えます。
少しずつできることから着手して、自分の人生に後悔が残らないようにしていきましょう。

詳しくは、当ホームページのブログ一覧項目別サービスをご覧いただくか、終活終身サポートのページも参考にしてみてください。

老後コンシェルジュからのアドバイス:趣味と終活を両立するコツ

ここからは、私からの具体的なアドバイスをいくつかご紹介します。
趣味と終活を両立し、さらに充実した毎日を過ごすためには、下記のポイントを意識してみてください。

1.無理なく始められるものを選ぶ

体力的・金銭的に負担になりにくいものから始めると、長続きする可能性が高まります。
必要なものを最小限で揃えてスタートし、少しずつステップアップすると良いでしょう。

2.明確な目標を持たない

「早く上達しないと」「プロのようにできないと意味がない」などと意気込まず、まずは興味をベースに始めてみましょう。
おひとりさまの場合、競争相手もいないわけですから「のんびりマイペースに楽しむ」ぐらいがちょうど良いのです。
趣味は“うまさ”を競うためではなく、“楽しむ”ためのものだと心得てください。

3.仲間を見つける・コミュニティに参加する

最初は一人で始めていても、同じ趣味を持つ仲間やコミュニティを見つけると視野が広がります。
人付き合いが苦手な方はオンラインから始めてもOK。興味のあるセミナーやワークショップに足を運んでみるのもおすすめです。

4.自分に合わないと感じたら、別の趣味に切り替える柔軟性を持つ

「始めたからにはずっと続けないと」というプレッシャーは不要です。
趣味は自由であるべきもの。合わなければ無理をせず、ほかの可能性を模索してみましょう。
複数の趣味を同時進行で楽しむのもアリです。

5.終活の一環として、情報整理や記録をしておく

趣味を楽しむ中で写真や作品が増えていく場合があります。
もし後で形として残すのであれば、データや現物を整理しておくことも大切です。
また、健康面や金銭面での不安がある場合は、随時ファイナンシャルプランナーなどに相談し、ライフプラン全体を見直すようにしましょう。

まとめ:新しい趣味を始めて人生をもっと豊かに

本記事では「時間ができた今こそ!新しい趣味を始めるチャンス」というテーマを通じて、おひとりさま終活の視点から趣味を持つことの大切さや具体的なメリットをご紹介しました。
趣味は年齢に関係なく始められますし、その過程で得られる人間関係や知識、技術はきっとあなたの今後の生活を豊かにしてくれるでしょう。

新しい趣味にチャレンジしてみると、以下のような変化が期待できます。

・心身の健康を維持し、よりアクティブな毎日を送れる
・社会的なつながりが増え、いざというときに助け合える仲間が見つかる
・自己実現や達成感を得て、人生のやりがいや充実感が高まる
・孤独や不安を和らげ、前向きなマインドを保ちやすくなる

こうしたプラスの効果は、おひとりさまが今後も自分らしく生きていくための大きな支えとなります。
終活は「死」の準備だけではなく、「これからの人生をどう生きるか」を考えるプロセスです。
もしまだ趣味を見つけていない、あるいは「昔からやりたかったけど一歩が踏み出せない」という方がいらっしゃれば、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。

当事務所では、終活に関する総合的なご相談はもちろん、趣味や生きがい探しのヒント、資金計画や介護・医療などのご相談にも対応しています。
詳細はお問い合わせよりお気軽にご相談ください。初めての方からのご連絡も大歓迎です。

私もまだまだ学びながらではありますが、終活アドバイザーとして多くの方々の「豊かで安心できる老後づくり」を応援していきたいと思っています。
ぜひ一緒に、「新しい趣味」「新しい人生の目標」を見つけていきましょう。
今こそ余裕のある時間を活用して、新しい扉を開けるチャンスです。
皆さまが趣味をきっかけに、人生のさらなる充実を得られることを心から願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「おひとりさま終活」や新しい趣味の始め方についてご不明な点、ご相談などございましたら、いつでもご連絡ください。